兵庫県は移住支援に積極的な県のため、さまざまな市町村で移住支援制度を利用できる。たとえば、神戸市では子育て応援賃貸住宅住み替え補助や子育て応援住宅取得制度、シティハイツ(家賃支援)などがある。
子育て応援賃貸住宅住み替え補助とは、神戸市に1年以上住んでいる親世帯と同居または親世帯が2キロメートルの距離に住んでいる場合に一律25万円もらえるというものだ。ただし、親世代と同居もしくは近くに住んでいなくても一律20万円はもらえる。移住条件として、夫婦世帯の合計年齢が80歳以下である必要があったり、対象区域の耐震基準を守っている賃貸住宅のみに限定されるなどの特定の条件が存在するため気をつけたい。
一方、子育て応援住宅取得制度で支援を受けるには3つのパターンがある。その一つが、移住の際に中古住宅を購入してリノベーションを実施する、またはリノベーションした中古住宅を購入した世帯にかぎり最大45万円を補助するものだ。次に、旧耐震基準の戸建て住宅跡地を購入して戸建て住宅を新築した場合に、最大45万円を補助するのも一つのパターンである。さらに、旧耐震基準の戸建て住宅を購入後に解体し、戸建て住宅を建てた場合に最大95万円の補助を受けることもできる。3つとも、夫婦世帯の合計年齢が80歳以下または中学生以下の子どもがいる世帯が対象条件となるので知っておこう。
そしてシティハイツ(家賃支援)とは、神戸市が提供している住宅を家賃2割減で借りられるというものだ。対象となるのは、結婚3年以内の新婚世帯や就学前の子どもがいる子育て世帯、3人以上の扶養家族がいる多子世帯だ。兵庫県では、このような移住のための支援が充実しているので、ぜひ利用すると良いだろう。